しのざきDiary

【訪問看護 R4/12】記憶に残る挨拶の喜び

こんにちは。新人訪問看護師のMです。

早いもので「もういくつ寝ると〜♪」の師走になってしまいましたので、

すこし一年を振り返ってみたいと思います。

Mは訪問看護師になってから、

いろいろなお宅で自己紹介をさせていただく機会が増えました。

「看護師のMです。」
「実は山が好きで引っ越して来ました。」

などの典型的な挨拶ですが、利用者の方から、

「私も昔は常念岳に登っていました。」
「中学校のときに遠足で行きました。」
「槍ヶ岳は行きましたか?」

など、思いがけず会話が発展するのが長野県の面白いところですね。

ところが、ある日利用者の方から、

「あの人(看護師Mのこと)、山のことしか話さないけど大丈夫??」

と反対に私がご心配していただくことがありました。汗

どうやら嬉しくなってつい熱のこもった話し方をしてしまったようです。

最初は「やってしまったー」と自分のことにしか

意識が向いていなかったことに反省ばかりしていたのですが、

あとで先輩とこの場合を振り返るととても大切なことに気が付きました。

お話してくださった利用者の方(匿名)は認知症を患っていて、
「記憶障害」という症状を持っています。

一般的には、お昼に食べたことを忘れたり、
仲の良かった人の名前を忘れてしまったり、
記憶に関する障害が起こります。

認知症の症状はこれだけではないのですが、
日常生活に影響する重要な症状です。

そこで、記憶に残るということは、
要因はさまざま考えられますが、とても驚きでした。

先輩看護師にさっそく話してみると、
「確かに難しいかもね。ただその場その場の話が楽しかったり、
印象に残ったり、それがあれば、毎日の生活にメリハリがつく」
と教えていただきました。 

なるほど。

記憶が溶けてくその方の、記憶に少しでも残れるならそれは幸いなことです。

日々の関わりを通して、感情は積み重なると信じて
来年も楽しく頑張りたいと思います。

それでは皆さん風邪をひかないようにお過ごしください。

※個人情報保護の観点から利用者および場面の内容については、
個人が特定されないよう一部内容を変更しています。

写真は、ステーションから見える白馬方面の白く雪をまとった北アルプスの風景です。

安曇野のシンボル常念岳も雪化粧しています。